歯周病とは
歯周病は、細菌の感染が原因で歯茎が腫れたり、歯を支えている骨が溶けてしまう病気です。放っておくと、歯がぐらついたり、抜けてしまうこともあります。また、歯周病は生活習慣病の一つとされています。

歯周病の特徴
- 気づきにくい病気
自覚症状が少なく、症状が出た時には進行していることも多いです。 - 早めの対策が大切
歯周病は早期発見・早期治療がとても重要です。
歯周病の心配がある方、歯茎に違和感がある方は、まずは検査を受けてみましょう。
定期的な検診で、お口の健康を守ることができます。
ご希望に合わせて、さらに簡略化やイラスト案などもご提案できますので、お気軽にご相談ください。
歯周病検査
6点法
歯周病の進みを測り、歯茎の腫れを診断します。

口腔内カメラ
治療前と治療後を比較するために写真を撮影します。

レントゲン撮影
歯を支えている骨の状態、歯周病の原因となる被せ物の適合状態確認します。

歯型印象
歯の形態や歯茎、咬み合わせの状態をみます。
歯科医師による診断
歯周病治療は環境に影響されることがあります。患者さんの社会的背景や現在の環境などを考慮して歯科医師が診断します。

歯周病治療の流れ
歯ブラシ指導
歯周治療は、歯科医院と患者さんが二人三脚で 取り組まなければ、治すことができません。
歯周治療では、ホームケア(ご自宅での歯磨き)が 非常に重要になります。
当医院では、歯ブラシをご持参いただき きちんとホームケアができるようになるまで 丁寧にご説明いたします。

歯石除去とバイオフィルム除去
適切な歯磨きができるようになると、歯茎の腫れが徐々に引いていきます。
歯茎の下にある歯石は、手用器具や機械(超音波スケーラーなど)を使って歯科医院で除去します。また、歯周病の原因となるバイオフィルムを除去することも同時に行います。
きちんと歯ブラシをしていると、歯茎の腫れが治まり、痛みも少なく、より綺麗に歯石とバイオフィルムを取ることができます。

バイオフィルムとは
バイオフィルムは歯の表面にこびりついた細菌の塊で、普通の歯磨きでは取れません。
これが歯周病の主な原因となるため、歯科医院での専門的な除去が必要です。
再評価
歯石を一通り除去した後、歯周治療では再評価を行い、歯周ポケットの深さや歯肉の炎症、出血、動揺、プラークの付着状態、歯石の残存などを確認します。
再評価の結果に応じて、歯磨きグッズや歯ブラシの使い方を見直したり、必要に応じて治療計画を修正します。このプロセスを通じて、患者さんに合ったセルフケア方法を提案し、治療効果を最大限に高めることが重要です。
歯石除去(2回目)
再評価で除去できなかった歯石を除去します。
再評価(2回目)
もう一度再評価して問題なければメインテナンスへ移行します。
メインテナンスの目安は歯茎の出血量20%、磨き残し量20%としています。
歯周外科
再評価した時に外科手術で治ると判断された歯は外科手術を行います。
当院では難しい場合は専門医にお願いすることがあります。
メインテナンス
メインテナンスについて
歯周治療が終了すると、メインテナンス期間に移行します。
患者さんから「歯石を取ってください」というご要望をよくいただきますが、適切な歯周治療を受け、正しいプラークコントロール(歯磨き)が継続できていれば、歯石や茶渋の付着はほとんど起こりません。
歯周治療後のメインテナンスで最も重要なのは、患者さん自身による日々の適切な口腔ケアです。
正しい歯磨きを継続することで、歯石の形成を予防し、健康な口腔環境を維持できます

当医院のメインテナンス(予防歯科)のご案内
あなたの歯を守る、充実のメインテナンスプログラム
Step1:お口の健康状態をチェック
歯茎の色や腫れ、出血の有無を丁寧に確認し、歯周病の早期発見
Step2:磨き残しを「見える化」
特殊な染色液で、見落としがちな汚れを赤く染め出します。「こんなところに汚れが!」という発見があります。
Step3:記録で変化を実感
口腔内カメラで撮影した画像は、患者さんのスマホに直接お送りしています。
治療の経過や改善点が一目瞭然です。

継続できる仕組みづくり
- 健康度を点数化してモチベーションアップ
- 無理のないペースで着実に改善します
- プロの仕上げで歯石やお茶渋のつきずらいツルツルの歯になります

患者さんが主役の予防歯科
当医院では、患者さんご自身が「お口の健康管理のプロ」になっていただくことを目指しています。
正しい知識と継続する意欲を育て、生涯にわたって美しい歯を保てるようサポートいたします。